2024年12月31日

ゆく年くる年/放牧手伝い

 2024年の大みそかに書いています。皆さま、どのような年末年始をお過ごしでしょうか。


 海外協力隊としての赴任地キルギスのナリン市で2度目の新年を迎えようとしています。

 キルギスでは12月下旬、職場やそれぞれのコミュニティーで、一年を労いあうパーティーをよく開きます。私も先日、職場関係者と一緒に大きな会場での盛大なパーティーに参加しました。食べて歌って踊ってを4時間くらい繰り返しています、普段は見られない彼らの弾け具合です。

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音楽がかかるとテーブルを離れてギラギラのカラー照明の下で踊っています。
私は踊り馴れていないので、できるだけ隅に隠れたりします。



 年始になるとお祝いムードはほどほどに、静かな休暇という感じになります。
(伝統的には寒さがピークの新年よりも、3月の「ノールーズ」という春の始まりを大切にします)

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 さて、この一年での幸運な出来事のひとつは、春頃に羊飼いの初老男性との出会いがあったことです。それ以来、たびたびお手伝いに行って放牧の仕事と生活を間近で見ることができました。異なる風土文化の生活が体感できていることが、とても有り難いです。

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夏季は草原に「ユルタ」(移動式住居)を建てて、羊や牛の世話をなさっています。
数日間ですが泊まり込みでお手伝いしてきました。


 春から夏にかけての放牧手伝いの動画や画像を、現地JICA事務所の所員さんが短くまとめて、YouTubeにアップしてくださいました。
↓↓
https://youtube.com/shorts/gumKLbzHasY?feature=shared
(途中、私が顔面アップ(^^;)で話しかけているのは5月頃の様子です)
(再生中にタイトル部分をクリックすると、説明文が読めるかと思います)



 羊飼いの仕事や生活からは、厳しさや孤独とともに、おおらかで心地の良い時間が感じ取れます。

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 この一年、まずは大きな病気やケガもなく、無事であったことを喜びたいと思います。
 派遣期間は新年2025年の10月までです。そのとき笑顔で胸を張って皆さまお一人おひとりと再会できるよう、日々を大切に過ごしたいと思います。


 2025年が穏やかで良い一年となりますよう、遠くから願っております。

たべつむぎ
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posted by たべつむぎ at 14:15| 日記

2024年12月04日

また寒くなりました/ 食品加工の実習授業

 2024年も気が付けば残り一か月となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。投稿をずいぶん空けてしまいました。

 私が住むナリン市、11月初旬から時折雪が積もるようになっています。また寒くなりました。12月に入り、日中の気温も0℃を下回るようになりました。少し風邪をこじらせたりすることもありましたが、私は元気にやっています。

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 私の住む古いアパート付近(ソ連時代からの団地)と野良の子犬

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 私の協力隊活動の近況を少しお話します。私の任務は食品業界を通しての地域経済活性化です。
 その活動の柱の一つとして、地元の公立大学の農産物加工室の学生に食品加工に関する実習をしています。

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実習風景 ※プライバシー保護のためボカシ加工しています


 キルギスと日本、日常食べているものも異なる中での食品の授業は、理解が行き違ってしまう部分もあり、大変興味深いです。言葉で伝えたいことを伝えるのは今もって難しさがありますが、目の前にモノ(食材や器具や料理)があるとジェスチャーで通じる部分も多いので、何とか何とかやっております。

 今はとりあえず様々な食品、料理を学生に紹介している段階です。なかには私が作り馴れてないものもありますので、準備、試作を重ねて授業に臨むように努力しています。
 今後は範囲を絞り、食品加工(衛生面や、包装や販売など含め)を深堀りしていく教育内容にしていきたいと思っています。


実習で作ったものコラージュ.jpg
作ったものの例
コロッケ、クリームシチュー、ドライナッツ&フルーツバー、
シュークリーム、かっぱ巻き(玉子)、カスタードプリン、
ピザ、チキンナゲットサンド、琥珀糖


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年末年始に向けてお忙しいと思います、皆さましっかりと暖かく、ご無理なくお過ごしください。
また書きます。

たべつむぎ
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posted by たべつむぎ at 12:02| 日記

2024年09月19日

冬が近づいて/写真展@佐世保

 皆さま、お変わりなくお過ごしですか。こんにちは、たべつむぎです。2ヶ月ぶりの投稿になりました、私は元気です。

 私の住むキルギスのナリン市、ときおり冷たさを感じるようになってきました。朝晩は10℃を下回っています。
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 いま、田舎の家々の敷地には干し草が高く積んであります。夏に大草原で自由に草をはんでいた羊や牛たちは、冬の間この干し草を食べて畜舎の中で暮らします。

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 村の人々も野菜、果物をたくさんピクルスやジャムに瓶詰めして冬に備えています。
 長く厳しい冬、はじまりが近づいています。

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〈ご案内〉
海外協力隊の活動紹介が佐世保で行われます。

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「JICA海外協力隊 写真展」
2024年9/21(土)〜9/24日(火)
アルカスSASEBO交流スクエア(観覧無料)

展示の一部として、私を含めた佐世保の5名の現役隊員が近況写真&コメントを寄せています。お近くにお越しの際は覗いてみてください。

(寄稿した写真とコメントを転載します↓↓)

〜協力隊に参加したきっかけ〜
「身近に海外で活躍してきた友人や知人たちがおり、彼らから刺激を受けました。慣れ親しんだ土地や仕事を離れて、文化も風土も違う異国に身を置いたとき、これまでの仕事のスキルがどう通用し、人の役に立てるのか、また自分自身にどんな変化が生まれるのか、それらを試したい気持ちで参加することにしました。」

〜活動内容について〜
「私の任務は、地域の農産物から新たな加工品を開発、また食品業界の人材教育に携わることで、食の分野から地域経済活性化の一助となることです。一年目の現在は村に通って新しい農産物の試験栽培をしたり、日本の食品を参考に住民に農産加工品の話をしたり、大学生に食品加工のレクチャーなどをしています。」

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残暑が長引いていると聞いています。どうかお体を大事にしてお過ごしください。

たべつむぎ
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posted by たべつむぎ at 16:50| 日記